全く自己資金なしで開業することはまずありえません。
開業資金を融資で賄うにしても自己資金なしではどこも相手にはしてくれませんから。
それでは実際に開業した人は、どの程度の自己資金を持っていたのかという事を知りたくなります。
2000年代に入ってからのデータですと、開業資金として自己資金がいくらかというデータをみると、おおよそ400万円ぐらいだそうです。
だいたい40歳代のサラリーマンの退職金ぐらいという事になるのではないかと思います。
そして、自己資金といっても、親や兄弟、親類や友人から、あるとき払いの催促無、
金利手数料なしで出資してもらっている場合もとても多く様で、
自己資金といっても、全額が自分の預貯金でないことが多いようです。
まあ、普通のサラリーマンが資金を作って独立開業するには、やはり親類縁者の支援がなければうまくはいかないということでしょう。
あとは、足りない分だけを、日本政策金融公庫や自治体の制度融資に頼るということがほとんどです。
自己資金があれば、融資もしてもらえる確率が高まりますから、その点からいっても親類縁者から資金を出してもらう事は重要なことになります。
ということは、その人が周りから信頼されている人でなければ、親類縁者と言っても、戻ってこない可能性のあるお金をそう簡単には出してもらえないわけです。
つまり開業出来るかどうかは、開業資金を調達できるかどうかは、その人の人となりが結構重要なウエートを占めているという事になりそうですね。