事業ローンを組む場合、国金(国民生活金融公庫)を利用するほうが低金利で便利です。
国民生活金融公庫、政府系金融機関が1つになって、株式会社日本政策金融公庫として2008年10月に統一されました。
事業内容によって3つに分けることが出来ます。
普通貸付
対象は中小企業全般なので、どんな事業者も気軽に利用できる事業ローンです。
ただし、金融関連、一部遊興関連を除く。
マル経融資(経営改善貸付)
経営を立て直すための融資を受けたい中小企業が対象。商工会議所や商工会の経営指導を受けなければなりません。
無担保無利子で融資を受けることが出来ます。
経営悪化で苦しんでいる事業主にとっては、ぜひ利用したい事業ローンですね。
特別貸付・災害貸付
対象は5年以内の新規事業者、女性・シニア事業主、農業従事者、経営多角化・事業転換による第2創業、事業改善を図りたい方、食品を扱う店舗事業、福祉関連事業など。
そのほか自然災害を受けた企業など、事業内容や商売の状況に応じて融資方法が細かく分かれています。
経済対策による融資制度
セーフネット貸し付け・・・経営の建て直しを図りたい中小企業従事者への経営支援対策。
IT資金・・・情報化推進事業。
地域活性化・雇用促進資金・・・地域活性化や雇用促進が将来的に期待できる中小企業事業支援。
第三者保証人等を不要とする融資
保証や担保がないという方なら、個人事業者なら無担保無保証での融資が可能ですが、法人の場合は、代表者の保証のみ必要です。
このように、個人事業者や中小規模事業者には、事業ローンとしては大変有利な融資制度で、ぜひ国としても積極的に利用てほしいのですが、現実には審査に通らず、国の融資を受けられない方がほとんどなのです。
では、どういったことに留意したらよいのでしょうか?
とにかく必要書類をきちんとそろえることです。
国金は、営利目的ではなくあくまでも公共サービスなので、国が定めたルールを厳密に守り、正規の方法で手続きを行っていれば、すべての必要要件を満たしてさえいれば、簡単に融資を受けることができる心強い事業ローンなのです。